夜泣きの合間に書く命名書 - いのちのヨハク

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夜泣きの合間に書く命名書

夜泣きの合間に書いています。手書き命名書に込めている想い

夜泣きの合間に、それでも筆を持つ理由夜、部屋を暗くして息子を抱っこし、やっと寝たかなと思って布団に下ろす。その瞬間にまた泣き出して、もう一度抱き上げる。そんな夜を何度も繰り返しながら、私は合間を見つけて筆を持っています。今書いている命名書は、静かで整った環境の中で生まれているわけではありません。眠気や焦り、不安を抱えながら、それでも「今書きたい」と思った気持ちを大切にして、一枚一枚向き合っています。子育てをしながらの制作は正直簡単ではなく、夜泣きで何度も中断されるし、集中しきれない日もあります。それでも、手書きで命名書を書き続けたいという想いだけは、妊娠中から今まで変わらず心の中にあります。

命名書は「名前を書く紙」ではありません命名書は、ただ名前を書くだけのものではないと私は思っています。そこには、赤ちゃんが生まれてきてくれたことへの感謝や、これからの人生を願う親の気持ちが詰まっています。既製品の美しさや整ったデザインも素敵ですが、手書きにはその人にしか出せない揺らぎや温度があります。筆の入り方、止め、払い、その一つ一つに書き手の呼吸や感情が残ります。私自身、妊娠・出産・育児を経験して、「名前を書く」という行為の重みを以前よりも強く感じるようになりました。自分の子どもの名前を初めて紙に書いたとき、たった数文字なのに胸がいっぱいになり、思わず涙がこぼれたのを今でも覚えています。だからこそ、誰かのお子さんの名前を書くときも、軽い気持ちでは向き合えません。そのご家族にとって、その名前は一生ものだからです。

育児と仕事の間で揺れながら、それでも続けたいこと育児をしながら仕事をすることに、葛藤がないと言えば嘘になります。思うように時間が取れない日もあるし、「ちゃんとできているのかな」と不安になることもあります。夜、息子を寝かしつけたあとに筆を持ちながら、今日はここまでしか進まなかったなと落ち込む日もあります。それでも、誰かの大切な名前を預かっているという気持ちが、私を前に進ませてくれます。命名書を書く時間は、忙しい毎日の中で、私自身が「自分でいられる時間」でもあります。母として、妻としてだけでなく、一人の書き手として誰かの想いを形にする。その時間があるから、また明日も頑張ろうと思えるのです。

今の私だから書ける命名書を届けたい手書き命名書を選んでくださる方から、「温かみがあるから」「想いが伝わりそうだから」と言っていただくことがあります。その言葉を聞くたびに、夜泣きの合間に書いているこの時間も、決して無駄ではなかったと感じます。完璧な線ではないかもしれませんし、静かなアトリエで書いた作品でもありません。でも、今の私だからこそ書ける文字があり、今の私だからこそ込められる想いがあると思っています。名前は、これから何度も呼ばれ、何度も書かれ、その子の人生と一緒に歩んでいくものです。その最初の一枚に、少しでも温かさや優しさが残せたら。そんな気持ちで、今日も筆を持っています。

息子の初宮参り。

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