おしゃれな命名書の選び方
赤ちゃんが生まれて最初に贈られる「名前」。
その大切な文字を「おしゃれに」「美しく」形に残したい、そんな想いから命名書を準備するママ・パパが増えています。
しかし、いざ選ぼうとすると
・どんな命名書がおしゃれなの?
・手書き・印刷・刺繍などどれがいい?
・写真で見ると大きさなど分かりづらい…
大事なものだからこそ命名書選びに悩みも多いのが実情です。
そこでこの記事では、書家・久米月仙が、私が思う「おしゃれな命名書」を分かりやすく解説していきます。出産準備に役立つようにまとめていきますのでどうぞ最後までお付き合いください。
おしゃれな命名書とは?3つの特徴
余白とバランスが美しい命名書
おしゃれに見える命名書は、何より余白の使い方が上手です。全体の余白だけでなく。一文字一文字の字形の取り方、つまり文字内の余白が印象を左右しているように思います。
日本の書では「余白は呼吸」とも言われ、空間が整うことで命名書が一気にワンランク上の洗練されたものに見えます。左右対称ではないのになぜかバランスがとれていたり、左右で異なる余白をとるということが書においては暗黙の了解なのです。
筆の流れが柔らかく、表情がある
おしゃれさの決め手は「線の美しさ」。筆文字には、起筆・送筆・収筆から一本の線が成り立ち、払い、止めなど一本一本に「リズム」が生まれます。印刷フォントでは出せない、生きた線の揺らぎ・温度感が高級感のあるおしゃれさに繋がっていると自信を持って言えます。
シンプルでも存在感のあるデザイン
今のトレンドは「引き算の美」。情報を詰め込みすぎず、必要な要素だけを丁寧にレイアウトすることで、どんなお部屋にも調和してくれる命名書になります。
手書き命名書がおしゃれだと思う理由
個人的にはですが、日本の歴史あるものってとても素敵で日本画とか書を自宅に飾ってらっしゃる方はとってもおしゃれだなあと思います。私自身、海外風のカラフルポップなものもすごく好きですが、書などの落ち着いた趣のあるものも好きだし、おしゃれだと思っています。それに加え、書は線が生きているので温かくて人の心に響きます。命名書で言うと、同じ名前でも、書くたびに表情が変わります。その揺らぎが命名書に温かさと奥行きを与えます。名前の意味、響き、画数のバランスによって、線の太細、起筆の入り方、筆圧のかけ方などが変わり、命名書の雰囲気が自然と変化します。人の手で書くからこその温かさと全部同じにならないという「わびさび」のような日本人特有の美意識こそがおしゃれに繋がっていると思います。印刷やフォントだと均一になりがちな余白も、芸術を学んだ者が書くと一筆ごとに余白の広さが微調整され、その自然な不均等さが作品をおしゃれに見せる最大の魅力です。
まとめ 一生残る命名書こそ、おしゃれさと温かさを大切に
命名書を、ただ名前を書くだけでなく、一生残る特別な一枚にしたい。そうするためにはおしゃれなだけでもだめだし、手書きでなんとなく温かみを感じるだけでもなく、「おしゃれで温かみを感じる」両方兼ね備えたものにする必要があります。最近では刺繍やお花が付いた可愛くておしゃれな命名書を拝見します。とっても可愛いですが、私はやはり書道を長年してきたことが大きいのかもしれませんが、「漢字で、想いを込めて書く」それが一番、我が子が生まれたときの感動、親になったことの責任、たくさん悩んで決めた名前のことを鮮明に思出せると思うんです。手書き文字の良さ、そして本当に良い手書き命名書を選んでいただけると嬉しいです。
