書道命名書の魅力 - いのちのヨハク

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書道命名書の魅力

手書きの命名書は、派手な装飾こそないものの、“名前そのものの美しさ”がまっすぐに伝わる特別な存在です。SNSでは刺繍やお花を使った華やかな命名書が人気ですが、名前の意味や漢字の表情を大切にしたい方にとっては、少し迷ってしまうこともあるはず。この記事では、書家の視点から「なぜ手書き命名書が選ばれ続けるのか」「華やかさより大切にしたい“名前の本質”とは何か」を分かりやすく解説します。

手書き命名書の魅力:華やかさより“名前の本質”を大切にしたい方へ

最近、刺繍やフラワーアレンジを合わせた華やかな命名書をSNSでよく見かけます。立体的で写真映えするデザインは確かに可愛く、迷われる方も多いと思います。でも私は、命名書において本当に輝かせたいのは名前そのものの骨格(こっかく)だと考えています。

■ 漢字の「骨格」には、ご両親の想いが宿る

漢字には、成り立ち・意味だけでなく、文字の骨格(字形の構造)や余白の取り方にも“美しさの基準”があると言われます。名前を考えたときに込めた想いは、文字の形そのものにも自然と表れます。しなやかな線を持つ漢字、伸びやかな縦画、丸みがある字形、空間の取り方が柔らかい字。こういった造形は、飾りよりも深くお子さまの個性を映してくれる要素です。

■ 手書きだから生まれる「筆致」と「運筆」の温度

筆文字には、墨色(こくしょく)の濃淡、筆致(ひっち)=筆の勢い、運筆(うんぴつ)=筆を運ぶリズム、線質(せんしつ)=線の表情、にじみやかすれといった生きた線が現れます。同じ名前を何度書いても、その子のために書いた一枚にだけ生まれる線の呼吸があります。デジタルやプリントでは再現できない筆文字ならではの深みです。

■ シンプルだからこそ「名前の造形」が際立つ

刺繍やお花の命名書はとても華やかですが、時には文字よりも装飾が視線の中心になることがあります。一方で書の命名書は、“字そのものの美しさ”が主役。余白の美、線の伸びやかさ、筆圧の変化、墨の重なり、こうした書の要素が、名前の意味や音のイメージを純粋に引き立てます。飾りの流行に左右されないため、赤ちゃん期だけでなく成長してからも馴染みます。

■ 迷っている方へ

可愛さも素敵。でも「名前そのもの」を残す美しさがあります。華やかな命名書が増えている今だからこそ、“名前の本質を丁寧に残したい”という選び方は特別な価値があります。線に宿る温度、手仕事の呼吸、余白の静けさ、墨色の深み。これらは写真映えよりもっと長い時間を生きる美しさです。「この名前を一番可愛く、大切に残したい」と思うなら、書の命名書はきっと寄り添える一枚になります。

名前は、お子さまの人生を通して寄り添い続けるたった一つの贈り物。だからこそ、その名前に込めた想いを、手書きの温度で大切に残していきたい。そんな方のもとに、この文章が届けば嬉しいです。

私の書く命名書。

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